アクティブラーニングを考える

~授業実践や雑感など(亀倉正彦)~

FRO28-01,02チーム決定&来客準備

本授業は名古屋商科大学で3,4年生対象の全学部共通教育科目として開講される「NUCBフロンティア力育成講座」です。近隣市町の地域活性化に向けて学生チームが自ら企画・運営を実践する内容で、「道なき道を切り拓く」とする建学理念「フロンティア・スピリット(開拓者精神)」を体現する科目です。前身の「社会人基礎力育成講座」から足掛け9年目に入りました。年次テーマは「イオンモール長久手のオープニング・イベントを契機とする長期的なリニモ沿線地域づくり」です。今回はその第1回と第2回授業についてまとめて実施報告します。

 

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 【時間進行表】第1回「チーム決定」
 00-25m 科目趣旨の説明・連絡先の確認・受講ルールの案内
 25-50m NUCBフロンティア力の説明・4-5月の成長目標の決定
 50-80m チーム5つの活動内容(予定)の説明・チーム希望の提出
 80-100m 自己紹介ゲーム

【時間進行表】第2回「来客準備」
 00-20m 出欠確認・4チームの年度到達目標・チーム役割&約束事の確認・本日の作業課題と次回宿題の確認
 20-30m GroupWork1 初顔合わせと情報共有体制確立
 30-50m 巡回1 (05m*4チーム) 情報提供+次巡回での質問準備の指示
 50-65m チーム写真撮影 (03m*4チーム+移動) 早めの名前と顔の一致
 65-85m 巡回2 (05m*4チーム) 質疑・学生の興味関心チェック
 85-100m GroupWork2 チーム報告書作成のためのリフレクション

 

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 【学習上の狙い】
 ・来客授業(03th)で頂くお話をアクティブに吸収し活用するための態度姿勢の醸成。
 ・チームマナー指導による、授業崩壊リスクの未然回避。
 ・チームマナーよりも根本的な「達成目標(=最終ゴール)」の明確な意識付け。

【気をつけた点】
 ・(授業開始から)15分以内に何か発言させることで、だれた授業の回避につながる。
 ・知識は学生に伝達できるが、アクティブに活用するのは本人次第である。
 ・どの段階でどの程度の知識(質量)を提示するかは学生の処理可能容量による。

【良かった点】
 ・教員負担の緩和を狙った年次テーマが副奏し、ゴールの共有につながった。
 ・巡回時間管理は学生に任せた方が上手くいくことが判明した。
 ・チームの役割分担に関する一つの形が見え始めた。

【反省点】
 ・巡回時間管理は明確に指示だしする必要。授業の「尻切れトンボ」リスクに直結。
 ・チーム決定は当日にこだわると時間を要し、間延びする恐れがある。
 ・01thは慣れたはずの教室でまさかのプロジェクタートラブル。対応済み。

 

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 以上です。ご不明な点はお尋ねくださいませ。